マインドワンダリング!! 起きている間の45%は心がお散歩している!?
みなさん、マインドワンダリングしてますか!? 何言ってるんだコイツは!!って感じですよね。でもね、きっとみなさんも毎日マインドワンダリングをしているはずなんですよ〜。どういうことなんでしょうか?
ということで、本日は謎の「マインドワンダリング」に関する論文のご紹介。
科学雑誌『Neural Networks』に掲載された、株式会社国際電気通信基礎技術研究所という会社の論文になります。
今回は「マインドワンダリング」という言葉に興味を持ち、こちらの論文を選んでみました。
マインドワンダリングってなによ?
日本語に訳すと、「心の迷走」って感じの意味のようです。「心の迷走」ってなにさ?私たちが生活している中で、集中が途切れてぼーっとする瞬間ってあるじゃないですか? 例えば、車の運転、勉強、会議など、何かに集中しようとしているのに、知らず知らずのうちに注意が逸れてまったく別のことを考えてしまう- みたいな。こういった心理現象のことを「マインドワンダリング」って言うんですって! なんか、「心のお散歩中」って言ったほうが可愛く聞こえますね笑。このマインドワンダリング、起きている時間の45%以上がこの状態だと言う説もあるみたいです。そんなに集中って切れてるんだ!?
このマインドワンダリングっていうのは、いいことなの?悪いことなの?
これに関しては、一長一短があって、一概には言えなさそうでした。
まず負の面からいきますと。もちろん、短期的には、集中すべき時に集中できないというのは問題ですよね。さらには、マインドワンダリングが日々の幸福度を下げる原因になるという研究結果も出ているようです。マインドワンダリングへ頻繁に陥ることが、抑うつなどの心理的問題に繋がるといった報告も。ボーっとすることでストレス解消になるのかと思いきや、意外にもけっこうメンタル的にネガティブな影響があるようですね。
一方でポジティブな影響はというと。マインドワンダリングが人の創造性に貢献することも示されているんだそうで。マインドワンダリングによって、本来無関係だったアイデアが繋がって創造的な思考が生まれるんだと考えられているみたい。創造的なアイデアの20%は、マインドワンダリングの中で生まれたものだという報告も。このアイデアにつながるっていうのは、なんかイメージ通りですよね!シャワーを浴びていて、なんかアイデアが閃くぜ!みたいなのも、このマインドワンダリングで説明がつきそうですね。
今回の論文はなにが新しい発見なのよ?
一長一短あるマインドワンダリングですが、これが自分で制御できたら、メリットだけ得ることも可能じゃないですか?でも、これまで自分で「いまマインドワンダリングきてるぜ!!」って気づく方法がなかったんですって。まあ、確かに? ぼーっとしてる時に、「いまマインドワンダリング中じゃね??」って、ならないっすよね。で、自分で「いまマインドワンダリングきてます」って気づけるようにしたよー!!っていうのが、今回の論文なんです。
AIに個人の脳波を読み取らせて学習させ、脳波でリアルタイムにマインドワンダリングの判別をできるようにします。で、測定をしてマインドワンダリング状態になると、音で知らせてくれるっていうシステムみたい。これによって、音で状態を把握できるようになり、マインドワンダリングの制御につながるかもしれないね!!って論文は報告しています。
今回は、論文の面白さというよりは、マインドワンダリングって現象が面白くて紹介させていただきました。生活の45%も占めているのだとすると、馬鹿にできないですよねー・・・。メンタルがネガティブにもなるかもみたいですし。ということで、この制御技術が確立されてくることも重要だなーと思った論文でした。このブログを読みながら、「心のお散歩」していませんか?笑 コントロールしていきましょう!!
本日もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
それでは、また。
▼過去の論文紹介もありますので、よろしければ▼