食品開発男子のゆる〜いマナビブログ

30代食品開発系男子の学びと日常のゆる〜い雑記ブログ

現代に貴族!? 貴族に悩みなんてあるの!?

いかがお過ごしでしょうか?

突然ですが、今の生活、どのくらい満足されていますか?近頃は「異世界」ものの小説や漫画の作品が多く扱われており、「生まれ変わったら○○したい~」的なことも多く聞かれるように思います。

今回は、ある意味「現世ガチャ」で最高級の地位を得ていると思われる「イタリア貴族」にまつわる話題を。なれるものならなりたいー!!と思ってしまいますよね。どんな生活をしてるんでしょ~

 

貴族って、こんなイメージ?

 

今回の番組はこちら。

 

「ベネチア・シチリア編」 - 貴族からの招待状 - NHK

 

まず初めに、現代にも貴族って存在しているんですね!!!

2022年現代の地球上に厳然と存在している貴族。なんか、歴史の教科書にでてくるような存在だと思っていたのですが、立派に君臨しているようです。

 

この番組では、何組かの貴族ファミリーの住まいを訪れながらその暮らしぶりなどを紹介しています。そこで紹介されていたのは、「我々庶民が味わえないような暮らし」「貴族が抱える悩み」でした。

 

貴族はどんな暮らしをしているの??

番組で紹介されている貴族たちは、みな昔ながらの宮殿に居を構えていました。例えば、アリバベーネ家。こちらは26代目の当主が所有するパパドーポリ宮殿に暮らしています。こちらは16世紀に建てられた宮殿。

外観!まさに宮殿!
『アルプスからアドリア海へ、イストラ半島経由の旅【13】(旅の締めはノスタルジー、ベネチア編)』ベネチア(イタリア)の旅行記・ブログ by kayoさん【フォートラベル】 (4travel.jp)

 

内装!まさに貴族!!
パパドーポリ ホテル Mギャラリー バイ ソフィテル(ベネチア/イタリア)のホテル詳細ページ|海外ホテル予約【HIS】 (his-j.com)

ザ・ロイヤリティ!!
パパドーポリ ホテル Mギャラリー バイ ソフィテル(ベネチア/イタリア)のホテル詳細ページ|海外ホテル予約【HIS】 (his-j.com)

 

16世紀といったら、世界的には大航海時代で植民地が拡大していた時代。日本では戦国時代まっさかりというタイミングです。そもそもこんな宮殿が現在まで残っているというのも驚きですが、一般の方が住んでいることがとってもびっくりです!!日本だと、大阪城に人が暮らしている!みたいな感覚なんでしょうかね・・・?

 

この宮殿の最上階に暮らすアリバベーネ家。広いのはもちろんのこと、調度品も超一級なものに囲まれた空間です。子どもたちはデザイナーなどの職業に就き、何不自由ない生活を送っているのかな~と羨ましさ全開な眼差しで見てしましました・・・笑

 

しかし、貴族にも悩みが・・・

そんな不自由ない暮らしをしていそうなイタリアのベネチア貴族。でも、悩みのない人なんていないんです、きっと。というのも、ベネチア貴族には共通する大きな悩みが。

 

それは、宮殿の改築費用がない!!ということ。

 

なんだ、そんな羨ましい悩みかよ!と思ったアナタ、ちょっと待ってくださいね。イタリアの貴族は、地域の調整の義務と責任を負ったメンタリティーで暮らしているのです。つまり、後世に歴史的価値のある宮殿を遺していく義務がある!という、立派な志をもっているんです。しかし、宮殿の改修には莫大な費用がかかっていまう・・・そんんな板挟みの悩みを抱えているのです。

貴族なら、そんな費用くらいパパっと払えるんでしょ?

と思ってしまうかもしれませんが、なかなかそうもいかないようで。

 

貴族も過去のようにお金がない!

ベネチア貴族が貴族たる莫大な資産を誇っていたのは、実は割と過去の話なんだとか。15世紀以前はベネチアは世界の港を誇っていて、海上輸送を独占していました。この独占的地位が富の源泉となっていたのです。しかし、市民の3分の1が死亡してしまうペストの大流行によって東方との交易ルートを失ってしまい、ベネチアは徐々に衰退。17世紀には、海上交易の独占権を失ってしまったのです。これによって、貴族たちも全員が莫大な資産を持つことができなくなり、宮殿の維持が困難な家も出てきてしまったわけなんです。

なるほどー。。そんな過去があったわけなんですね。

世界的な疫病の発生は、戦争と同様に経済に破壊的な影響を及ぼすと言われていますが、まさにこれもひとつの例というわけです。

 

宮殿はこれからどんどん失われていくの・・・?

費用の工面に苦労する貴族たち。思っていた「貴族像」とはだいぶ違っていて、違う世界なりの困難さを目の当たりにしました。

そんな貴族たち。常に選択を迫られているのです。

「宮殿を自力で後世に遺すのか?」「宮殿を手放すのか?」

この問いもまた、貴族に生まれないと経験できない大きなプレッシャーでもありますね。手放した宮殿が善意ある形で保存されればよいのですが、取り壊されたりしたら、自分の代で破壊してしまった・・・となるわけです。

 

では、今宮殿は失われているのか?

番組では、貴族の自力の改修だけではなく、パートナーと共同で遺していくという、前向きな取り組みを紹介していました。

冒頭でお話ししたパパドーポリ宮殿、この宮殿も実はホテルとなっているのです。最上階にはこれまで通りアリバベーネ家が居住し、下のフロアをホテルとして貸し出しているんです。改修費用はホテル側が負担し、宮殿の保存と経済活動を両立した取り組みなんだとか。

宮殿の歴史的価値を考えれば、遊ばせて朽ちていくよりは、観光資源としつつ後世に保存していく。たしかに、わりとみんながハッピーな方法のように感じます。いかに保存に対する理解のあるパートナーが見つけられるかが超大事ですが。

ちなみに、こちらの宮殿は一泊60万円くらいとのこと。価格が貴族!!逆に、一生で一泊くらいは貴族暮らしができると考えれば、ギリギリ手が届く贅沢なのかもしれません・・・笑

 

これって、100万円/泊・・・?
料金 - ホテル パパドーポリ ベネチア - M ギャラリー ALL - Accor Live Limitless

 

というわけで、本日は「イタリアのベネチア貴族」に関するお話でした。

もう一回、別の切り口でこの番組はお届けしたいと思っています。

本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また。