たまには仕事トーク! 食品の開発って何するん??
やってきました、しごトーク。
今までブログのタイトルにしていながら、全く触れてこなかった食品の開発について。この発信の場をお借りして、少しずーつご紹介をしていこうと思うわけです。みなさんのご興味があまりなさそうでしたら、やめようと思いますが・・・笑
当然会社や業態(食品の中でも色々あります)によって異なる部分はありますので、参考にしていただければと思います。
どこで使われているの??
食べ物なんて、スーパーにふらっと行けば、それこそ星の数ほどあります。街を歩いていると、星の数ほど外食屋さんが溢れていますし、その一軒一軒にたくさんのメニューがあるわけです。もうどんだけ食に溢れているの!?って感じですよね。そのあらゆる食品・食材には、食品メーカーの開発職が関わっている可能性があるのです。
例えば、人気定食屋さんの美味しいトンカツ定食!この定食ひとつとっても、
どんな処理をした肉を使っているのか?どんなパン粉を使っているのか?どんな揚げ油を使っているのか?どんなキャベツを使っているのか?どんなソースを使っているのか?
もちろん店主こだわりで全部オリジナルでやっている場合もありますが、逆に全部食品メーカーが関わっている場合だってあるのです。もしかすると、みなさんが今食べているその定食には、食品メーカーの開発職の汗と涙の結晶が詰まっているのかもしれないのです!!え、食べにくいって?それは失礼しました・・・笑
どんな食品の開発をしてんのよ??
私は社会人人生をずーっと食品メーカーの開発職に従事してきました。経験しているのは、原料系の開発と、冷凍食品といった加工系の開発です。原料?加工?って感じだと思います。明確に定義があるわけではないんですが、ざっくりいくと・・・
・原料:油とかでん粉とかの「そのまま食べられない食品原料」、タレとか出汁とか の「そのままでは完結しない食材」的なもの
・加工:シューマイとか唐揚げとか「そのまま食べられる食材」、ドリアとかカツ丼とかの「もはや料理」的なもの
って感じだと思います。なので、「食品の素材」から「ちゃんとした一品」まで、一通りの開発はしてきた感じかなーと思っています。
そもそも、開発って何するん??
基本的にはですね、「要望された品質の食品を作る」ことになります。当たり前じゃん!って感じですよね。もう少し具体的にいきましょう。
例えば、タレメーカーの開発だったとしましょう。お客さんから、「こんな品質でこんな味でこんな価格のタレを作れい!」と言われるわけです。それに対して、「がってんでい!」って言ってタレを作るのが開発です。つまり、料理人に近いってこと?
料理人とも違うんです。美味しいものを作るというよりは、お客さんのめっちゃ細かい要望に合わせたものをピンポイントで作る感じなんです。
例えば、さっきの要望をもっと具体的に見てみると、「工場のこんな工程でちゃんと使えるタレの物性で、こんな感じの味付けで、これぐらい日持ちして、冷蔵保存を2日した後に電子レンジで温めてトロッとした滑らかな食感、価格はいくら以内のタレを作れい!」って感じ何ですよ。めっちゃピンポイントですよね?
お客さんが業務用(スーパーやコンビニ、外食さん)か家庭用(一般の消費者)向けかでも要望は変わってきますし、自社商品なのか他社向けの商品なのかでも変わってくる部分はあります。まあ、いろんなパターンの要望に対して、的確に・なるべく早く打ち返すことが求められるわけです。
今日の最後に一つだけ声を大にして言いたいのは、
めちゃめちゃ試食をしまくります!!!
もうね、作ってなんぼ。食べてなんぼなんですよ。いろいろな試作品を作って、良いものをお客さんに提出するわけなんです。要求のハードルが高いお客さんだと、試作を100回くらいすることもあります。もう、ずーっと食べるんです。。今日もたくさん食べました。
1年間に唐揚げ1000個は食べていた時期もありますね。なかなかしんどい・・・そんなお仕事を楽しみながらやっている日々でございます。
と、こんな感じで開発に関するお話もたまーにしていこうと思います。
また、食に関する裏側もお届けしていこうと思っています。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また。